2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「デフレ時代の勝ち組」考

再びのデフレ到来で、ひとり勝ちしそうなエム印のハンバーガーなのだが、そこの経営者のモットーは、「10人から10円ずつもらうのではなく、100人から1円ずつもらうのがうちのビジネス」だそうだ。一人あたりの利益は少なくし、その分を売り上げの増加で賄う…

最近バスから消えたもの

わたくし貧乏卿は、貧乏ですので、普段の移動には自転車を使います。場合によっては、「運転手つきの大きなクルマ」、つまり路線バスを使うこともあります。(ここらへんは、関西の漫才のネタ風に。) 近所はなかなか狭い道が多く、対向してきたバスとすれ違…

学歴の再生産

というタイトルにすると、親の収入の格差が子の教育の格差を生む…という、いつもの話し(これも否定しがたい深刻な事実です)になりそうですが、今日はあえて、その反対のケースを指摘したいと思います。 つまり、ふんだんにもしくは人並みに教育費をかける…

今さら職業訓練?

明治・大正・昭和と生きた文明批評家の長谷川如是閑は、大の職人好きだったという。煮豆づくり一筋の「煮立て隠元のじいさんと呼ばれた煮豆売りの老人」を英雄視し、また「酔いどれの老ブリキ職人が、ふるえる手に鋏をとって、ブリキ板に煙突を通す穴をクル…

拉致被害者家族に望むもの

拉致は悲劇、というより国家犯罪であろう。かの国を憎むことは容易に推察できる。だが、素直に怒りと悲しみを、そして制裁を訴えることが、実はより悲劇的な結果を招きつつあるとしたら?? その純粋な叫びの先にあるものへの想像力を持って欲しい。 残念なが…

竹槍の足元を思って

アジアの東のある国は、資源も少なく、工業も弱く、それでも軍隊だけが大きくなり、いつも「戦争国家」となっていました。しかしその自慢の軍事力も世界的に見れば貧弱で、戦車や飛行機を動かす油はすでになく、そのころ世界一の軍事大国の兵器と比べれば、…

愛犬家はどこに・・・

ある有名歌手と10歳になるラブラドールレトリバー犬との楽しい日々がつづられた写真つきの大きな記事の下に、「麻酔剤リサイクル」の小見出しが。あまりに不釣り合いな文字の羅列に、視覚がすこし混乱した。ある日の夕刊のペット欄のことだ。(「東京新聞」3…

150年前のワークライフバランス

ワークライフバランスなどという言葉を聞くと、さも新しいことのように思えますが、要は働きすぎ・儲けすぎの生活から、一昔前の生活に戻ることのように思えます。もっとも、一昔と言っても150年!!ぐらいですが。 「19世紀の中葉までの前貸問屋(ヨーロッパ…

フトモモを乾かしながら

子どもの頃は、宇宙に興味があった。図鑑などを読み、自分が大人になるころは、人類は宇宙にもっと飛び出しているだろうと、思っていた。だが、いまだに、人類は宇宙に行けない。多額の予算を使っても、たかが数名を宇宙に滞在させるのが、関の山といったと…