100万人規模のゼネスト

 今日はメーデーですが、ストをやっているのは何もヨーロッパの話ではなく、この日本の話です。といっても、ストをやっているというほどの自覚的な行動ではありません。「引きこもり」の話です。今こうしている間にも、全国津々浦々の自分の部屋でたくさんの若者が引きこもっています。
アルバイト一つできない社会的無能力者と、言うことなかれ。彼らの多くは人並みに働きたいと思っています。でも今日、働くということは、賃労働とほぼ同義語になっています。家業や自営業などが衰退し、どこかの会社に雇われて働くということが、労働の大半を占めるようになりました。会社間の競争は激しくなるばかり。みんな果てしなく労働強化されています。今日、アルバイトや非正規雇用者であっても、かつての正社員並みに、正社員はヒラであってもかつての幹部社員並みの働きを要求されています。
感受性が豊かである意味うたれ弱い彼らは、挫折しやすいのです。そんな彼らに、今日の職場環境は厳しすぎます。「バイトくん」(いしいひさいち)のような世界は遠い過去のものですから。鈍感に「スマイル(0円)」をふりまくことができない彼らにとって、働ける場所はたいへん少なくなってしまいました。
 もうすこし、緩やかな働き方はないものか!! 俺たちだって働きたい!! と、彼らは人知れず叫んでいます。
どうぞ、彼らを社会に参加させてください。そうすれば、もう少し私たちも違った働き方ができるようになるはずです。それは、多くの人の生活をよい方向に導くと思います。