高校の先生、なんとかなりませんか?

 こうして学習塾で、小学生から大学受験生までの勉強をみているとわかるのですが、高校生って、実に勉強ができないですね…。中堅程度の学校に通っていて、学内の成績もまずまずなのに、高2になってもいまだに英検3級に受からなかったり、満足に2次不等式が解けなかったり…と。
 そもそも中学までの過程が満足にできない子の多く(というよりほぼ全員)が、高校に進学するわけですから、多くの高校で高校課程の授業が困難に直面するのも無理はないです。俗に7・5・3(しちごさん)といい、小学生は7割、中学生は5割、高校生は3割程度しか、その授業を理解できないといいます。
 ところで、一般的な高校生はあまり塾には行きません。そして大学進学を目指すものは予備校に通います。
某予備校が、毎日のようにCMを流しています。予備校と言っても、ライブの授業ではなく、録画された有名講師の授業を、パソコン画面を通じてみるというのが最近のウリのようです。またブロードバンドの普及は自宅での受講というのも可能にしています。
こうなると同一の講座の受講者数は限りなく拡大可能です。全国津々浦々で多くの高校生が同じ講座を見ていると思うと、なんだかこの広い日本で、高校生にきちんと勉強を教えられるのは、予備校講師のたかが数十人にすぎないのではないか?という錯覚がしてきます。
大手予備校の一部講師へのいっそうの寡占化が進行しているとも言えますが、高い授業料を払って、一方通行の映像授業を見る以前に、学校の授業をもう少し充実できないものでしょうか?
私もいくつかの映像授業を拝見しましたが、内容的にはごく一般的で、そんな大金を払って受けるというほどのものではありません。そもそも、学問に王道なしといいますから、そんな画期的な指導方法など存在するわけはないのです。
 それでも大手予備校による映像配信がビジネスとして成立するのは、いかに高校の授業が質を保てていないかということを示しているように思えます。これは、上位校・中堅校・公立校・私立校に限らないことだと思います。
高校過程ともなると、内容がそれなりに難しいということはわかります。それに高校生自身の意欲と能力の低下というのもあります。でもそれ以上に、当の高校教員自身が、担当の教科を満足に教えられなくなっている感じがします。もう少し指導方法などが工夫できないものでしょうか?
学力低下というと、小学校・中学校といった初等教育課程が日々話題に上り、時に厳しい批判にさらされています。でも、高校課程も改善の余地が大きくあるように思えます。高校は義務教育ではありませんので、わかる・わからないは、生徒の自己責任ともいえますが、せっかく学校に通っているのですから、授業がわかる高校生をもう少し増やしていただきたいと切に思います。高校の先生方の奮起を期待します。