覚醒+剤=罪

 例の女優の事件については驚きました。覚せい剤って、相当広がっているのですね。
でも、そもそも「覚醒」という言葉の意味は、迷いや誤りの状態から目が覚めることを言い、大真面目な文章にも結構出てきます。長年の悩みが晴れ、今までとは違った考え方ができるようになるわけですから、本来はプラスイメージの言葉です。
 でもこの言葉に、薬という意味の「剤」という単語を足すと、とたんに「覚せい剤やめますか、人間やめますか」なんていうフレーズが浮かんでくるから、言葉というのは面白いですよね。覚醒とは自らの内面でなされるものですから、薬に頼ってはいけないとでも、言いましょうか。
 ところでこの覚せい剤のことを、ある年代以上の方々は、しばしば「ヒロポン」とも呼びます。「ヒロポン」は、列記とした薬の登録商標だそうで、戦前から製造されており、戦後しばらくまでは合法だったそうです。もっとも疲労がポンと回復するというのは俗説で、「労働を愛する」という意味のギリシャ語に由来するそうです。(以上はネット上の超有名百科事典より)
 先の女優も、仕事をする上でいろいろと疲労やストレスがたまっていたのでしょうか。お金があるのだから、そんなときは高級レストランで高級パスタでも食べ、高いワインをガブガブ飲んで、さっさと寝てしまえばいいのに、と私なんかは考えます。もっともそれじゃあ、太っちゃうでしょうけどね。(と、ここで、わが居酒屋製の脂肪満載の腹を撫でる。)