О氏がその国の本流とは多少ブレたような発言をしたとしても

某国の世論は、いまだに原爆投下を正当化しているようだが、この、投下→戦争の早期終結→死者の減少という三段論法に敢然と立ちむかえないのは、私たち日本人の過去の姿があまりに愚かしいからである。
そう、確かに、彼らの言う通りに、日本の軍部および、政府そして主権者は侵略をやめなかった…。全国土が焦土となろうとも、いかに国民が死に絶えようとも、戦争をやめなかった…。
そして、戦後の私たちは、その責任を正しく追及することができなかった。その政府及び当時の主権者の住居のあったところに、いまだに同様な建物が建ち続けていることを、阻止できなかった…。
だから、せめて無力な私は、死者たちに対してこう言うしかない。あのヒロシマにある慰霊碑と同じ碑文を。「安らかに眠ってください 過ちは 繰返しませぬから」と。
この文言は、あまり無責任で無恥な今日の私たちの胸に突き刺さる。