大きな氷枕を差し上げてください

 ある隣人がいます。その家の人はたいへん敷地に対して厳格な考え方をしていました。敷地に関してあまりに過敏になるのは、過去に嫌な出来事があったからでもあって、そこは多少大目に見る必要はあります。
でもその隣人はある事件がきっかけとして激しく怒り始めました。しかもその怒りは甚大で少々常軌を逸していたとすると…。
ここは「あの人はあまりに興奮しているし、普段からそういう人なのかもしれない。仕方がないけど今回の件はあきらめよう」とするのが是であります。
 その隣人は交渉に勝利したと思うでしょうし、またこちら側は安易に妥協したとして身内から批判されるかもしれません。でも町内全体で見たら、あの人は突然理不尽に怒り出すという悪い評判が立つでしょう。
 そしてそんな争いにいつ巻き込まれるかわからないから、その大きな家の人とのお付き合いは、やはり控え目にしなければならないと町内の人は思うに至ります。
 今回の事件はその大きな国の一方的な勝利と言えます。でも、あまりに良くないイメージが広がることで、その国にとって長期的にプラスになることは何もないとも言えましょう。
どなたか大きな隣人に大きな氷枕を送っていただけないでしょうか。また頭は興奮しているだろうけど、なかには冷静な家人もいるはずです。是非、そういう人たちの意見も聞いてみたいものです。