3月14日・月曜

 家人の話ではパンがないとのこと。おかしな話だ。いつからそんなパン好きになったのだろうか。昼食は肉なしの焼きそば。パンもなくなるのならこれとてしばらくは食べられなくなるかもしれない。噛みしめて食べるがたいしてうまいものではない。
 朝から電車が動かなくてたいへんなことになっている。電車が動かない以外は、たいした不便はないのに。間引き運転は仕方がないが、全く走らないというのは理解に苦しむ。JRが動かないのでお客が殺到した京浜急行線は、お客の集中を恐れて午後から運休すると言う。本末転倒の見本のような話である。
 午後出社。職場の方々の蛍光灯を外して歩く。なんだか自分が報国戦士にでもなった気がする。それにしても街は明るい。まるで何事もなかったかのようである。なんだか無性に腹が立ってくる。計画停電で命にかかわるようなことがあるかもしれないというのに。
 行きつけの立ち飲み屋に行くとさすがに客は少ないが電気は煌々、帰りの夜道も多少は暗い感じがする程度。なんだかまるで同じ国とは思えない光景である。いつの間にか沈丁花が咲いていた。