5月12日・木曜

同じく被災した福島の火力発電所が7月には動くようで、夏の電力不足は早くも回避された感がある。そうなると原発推進派はますます立場がなくなりそうだ。ただ放射能ほどではないにしろ火力発電所も環境を破壊することに変わりはない。松下竜一が『暗闇の思想』で反対したのは大分の火力発電所の建設であった。その豊前火力発電所(石油)も最近は旧式化し補欠扱いと言うから、電力供給は実は過剰なのだろう。東電は原発事故の補償とは別に火力発電に使う燃料調達の為の料金値上げを提案してきたがこれは仕方のないことである。その分節電をすればいい。暗闇にうちわで結構である。間違っても、原発安い=原発再開キャンペーンには乗らないようにしなくてはならない。
水棺されているはずの第一原発1号機は水漏れがひどく全く水がたまっていないことが今になってわかったと言う。要はメルトダウンし炉の底に穴が開いたのである。1万トンも入れた水は流れ出し汚染水となって溜まっている。ふんだんに水を振りかけているので現在のところ炉内の温度は安定しており危険はないというが、水棺計画は早くも難しくなった。今日まで3日続けての雨。台風崩れの雨雲が流入したとのことである。西日本では出水被害も出た。一時間に二本しかない東急バスに乗って環状7号線から歩いて帰る。