5月23日・月曜

最近のテレビにはオフタイマーが付いている。本来は居眠り運転防止のための装置だが、節電の為思い切ってそれを30分にした。つまり30分間何の動作もさせないと自動的に電源が切れる仕組みである。となると見る方も真剣である。ちゃんと画面を見ていても、そろそろ切れるかもしれないとか、ここで少しリモコンを動かしておこうなどと絶えず気を配る必要が出てきた。こんなに緊張感を持ってテレビを見るのは久々である。私が幼少の頃は民宿などに泊まるとテレビは有料で100円硬貨を入れなければつかなかった。100円でつくのは1時間か2時間か覚えていないが子どもにとっては自分のお金でなくとも100円は大金であるから、とにかく損をしまいとテレビは細大漏らさず見ていた気がする。その頃の感覚が甦って来て何だか懐かしい。
一号機への海水注入が数十分中断したことが問題となる。誰がその指示を出したのか、政府内で言った言わないの責任のなすりつけ合いとなる。ただそれは水素爆発した後の12日夕刻以後のことで一号機の大勢はすでに決した後であるから、今頃何を争ったところで祭りの後の泥仕合と言った様相である。今日は文部科学省前に福島の母親たちが抗議の列をなした。校庭使用時の放射線量の値が高すぎるとのことである。目下火災は延焼中である。火元の調査はいつでも出来るが類焼阻止は今しか出来ない。
午後出社。一日気温低く夕方から冷たい雨。退社後立ち飲み屋で待機しつつ空模様を観察、止み間を縫うようにして復路運転。帰宅後カレーをつまみに気仙沼のお酒を飲み直す。