首相は首相の器にあらず…と政治評論家連は言う。なんでも少数政党の少数野党から出発してきた人物だから独断激高が目立ち、利害や意見の調整が苦手なのだと言う。なかなか言い得て妙だと思ったが、一方彼らは危機には強いリーダーシップが必要だとも異口同音に言う。それに歴代の大政党の大派閥出身のお方達は平時であってもうまく行ったとは思えないから政治とはつくづく難しいものである。
そう云えば数代前の内閣は災害が起きても犠牲者ゼロになるような防災日本を作ると言っていたような気がする。今回の大震災を元首相はどうお考えであろうか。もっとも私自身も、死者ゼロは無理だとしても大勢の犠牲者が出るような災害は当分起こらないだろうと大して考えずに追認したと記憶している。安心しきっていた時代の空気がそうさせたのか。いや当時は不況や格差社会への不安が主になっていて災害の方までは頭が回らなかったのかもしれない。遠くの災害よりも目下の不況とばかりに…。今になってその認識がいかに楽観的で能天気なものだったかを痛烈に思い知らされている。不況にしろ災害にしろ人が大勢死なない社会を作るのが政治の仕事である。
未明から朝にかけて数度の揺れ。昨夜は久々に緊急地震速報が出たが空振りだった。台風2号は四国沖を東進。一日大雨となる。近所の店で岩手のあさ開が大幅に値引きしてあったのでそれを飲む。これで東北急行は12本目になる。