6月13日・月曜

第一原発の汚染水浄化施設の試運転始まる。浄化といっても一種の濾過装置で、水に混ざった放射性物質を別の物質に吸着させ、放射能の非常に濃いものと薄いものに分離する装置のことである。放射能の濃いところは特製タンクに入れて何十年も保管することになる。むろん汚染水と言っても元から汚染していたわけではなく、元々は海の水か川の水である。人間の都合によって原子炉に降りかけられた結果、汚染水となって数十年単位で忌み嫌われながら隔離されるのであり、葡萄酒や蒸留酒となって有難られながら保管されるのとは訳が違う。同じ水としても何だか気の毒な話である。
未明から早朝にかけて一時激しい雨。昼前にやみ以後夜まで曇り。気温は平年並み程度。午後出社。外はそれなりに涼しいが、職場の小口径の換気扇では換気能力が足りず暑くなる。退社後立ち飲み屋を連戦。最後に竹輪のてんぷらソバを立って食べて帰路につく。月曜から予算内に収まったと安心したのか、つい路上販売につかまる。上客ぶってメロンを2個買うと本日の飲み代を超えていた。夜更けの路上販売は酔客への一種の関所のようなもので、普段は何の事なく通り過ぎるが、どういうわけか年に一度ぐらいは率先して通行税を支払いたくなる日が来る。納税は国民の義務でもある。