7月13日・水曜

連日、熱中症に気をつけろなどと報道されている。何処何処で何人救急搬送されたとか、誰誰が暑さで昇天したとかまで事細かに発表されており、このままだと近近に交番の前などに昨日の熱中症の死者は幾人などと貼り出されそうな勢いである。
熱中症と云う言葉は本来なかった。屋外で倒れた場合は日射病、屋内のそれは熱射病と呼んでいたはずである。いつの間にか両者が統合され熱中症となった。最初にこの言葉を聞いた時、何か夢中になっている、ある種の依存状態を指す言葉と勘違いしたものだ。
最近は特に屋内で倒れる高齢者が多いそうで、熱中症は夏の国民病となったようである。夏の暑さが凶暴化したのか、国民が弱くなったのか。つまりは温暖化が進み、また日本社会の高齢化率が上昇してきたということであろう。
放射能汚染の牛肉は既に各地に出荷されていたらしく、その肉の行方が問題となる。これで福島産の損害はさらに大きくなる。家人によると山形の桜桃も随分と値下がりしており、家人は好物なので喜んでいたが、これも風評被害の影響だと思った。東北と云うだけで一切手を出さない人も多いようで、用心深いのも困りものである。そういう人に限って煙草をすぱすぱとやって、自転車を無灯火や一時不停止で運転しても平気だったりするもので、人によって安全の基準は相当かけ離れていると思った。
一日暑く、最高は33℃程度。退社後いつもの店に行くと、どういう訳かお客がいない。まるで凪のような状況である。別に天変地異があった訳でもなく、政変があった訳でもない。年に数回はあると云う特異日のようで、閑のあまり店主は不機嫌に見えたが、癇癪を起したところで客が来る訳でもなく、こういう日はあれこれ考えずに早めに店じまいするのが良策である。それに合わせる様にして帰宅する。