7月20日・水曜

台風接近の為、日中は降ったり止んだりの天気。また非常に蒸し暑かったが、夜になると風向きが交替し冷たい空気が流れ込む。下手な電気冷房よりずっと涼しくなる。こういう場合、間抜けな人は、室内より戸外の方がいつの間にか涼しくなっていると後から気付くことになるだろう。
天然の冷房、云わば気圧差冷房は街全体を冷やすから、色色な物を燃やし御湯を沸かして発電機を回して行う電気冷房とは、冷房能力は数十ケタ違う。だがそれにしても、35℃では暑いと言い、25℃では涼しいと言う。僅か10℃に生死の境があるかのような人間と云うものは、生き物としては劣等生の部類に入るだろう。その劣等感が電気冷房と云う我儘を生みだしたのだと思う。人間は火を発見して以来、煮炊きと暖を取るのに利用してきたが、冷房と云うのは近代以降の我儘である。午後出社。退社後涼しくなったので、内臓冷房はそこそこにして気分良く帰る。