8月5日・金曜

首相は国民の大半が脱原子力に賛成なのに、ちっとも支持率が上がらないと嘆いていると伝えられる。震災前の段階で支持率があそこまで下落して仕舞えば、何をしてももうどうにもなりそうにないから、御本人も少し可哀そうである。次の内閣も恐らく同じ経路をたどるであろう。このところ国民に堪え性がなくなってきているので、支持率はあっという間に下がり、そうなると与党内からすぐに誰誰降ろしのコールが蔓延し、政権があっという間に死に体になると云うパターンが続いている。
 また与党は野党の提案を丸のみし、子ども手当の看板を下ろすことにしたと言う。旧児童手当に戻ることになるが、手当の額は現行と大差ない水準になる。つまりは単なる看板の掛け替えだが、旧政権党は子ども手当を目の敵にしているらしく、こういうことになった。ただ所得制限は付けることにはなると云い、これで事務手続きが煩雑になる。普通手続きが煩雑になると皆嫌がるが、公務員は色色と裁量を振るう余地が出来て却って喜ぶのだと言う。御役人は自分の匙加減一つでお金の出し入れを調整できるから優越感を感じ、御役人をやっていて良かったと思うのだと言う。やはりお役所仕事とは常人の感覚とは大いに違った所にあると思った。
 拙宅の8月分の検針票が来る。昨年同月比32%減。今月の検針票からご丁寧にも昨年比の割合を計算して打ち出してくれるようになった。午後遅く出社。金曜会に途中から顔を出し、猛烈に飲んでから帰る。