8月13日・土曜

10時まで休んだが疲れはとれず。名古屋駅から鉄道博物館に行こうと、第三セクター線に乗るも大混雑となる。どの乗客も鉄道などには何の興味も無さそうな面面なので不思議に思ったところ、同じ所で音楽の祭典があるらしい。名古屋圏では電子乗車券の普及と互換性が今一つで、切符を一枚買うのも一大事業となった。
 例によって博物館には動かなくなった汽車が展示されているが、土台動かない汽車を見ても大して面白いものでは無い。漫然と見て回る。ただ展示されている列車食堂を観ると寂寥感が込み上げてくる。幼少の頃から列車食堂で散散お酒を飲み長居するのが夢だったが、漸くお酒が飲める歳になりさらに小金が出来て旅に出られるようになった頃には、もう食堂車自体がなくなってしまった。これだけは残念で仕方がない。誰が何と言おうと小学生のうちから列車食堂に入り浸るべきであった。嗚呼人生をやり直したくなる。
 その後名古屋駅に戻り東海道を東進する。平素世話になっている薬剤師さんが伊豆に別宅を持っておりそちらで2泊する予定で、時間があるので在来線での移動とした。豊橋の構内食堂できしめんを立って食い、焼津で駅前温泉の湯船に浸かり、結局新幹線特急料金分ぐらいはあちこちに落として回る。沿線への経済効果では在来線の各駅停車の方が上等かもしれない。
また別宅には金曜会のメンバーも三三五五集結中で、連絡を取り合いながら伊豆に近づく。分進合撃の様で此れも電信電話の発達のなせる技だと思った。結局飲み会合宿の様になり深夜まで飲むことにした。この場合、敵は大量のお酒であり戦友も同じくお酒である。