8月15日・月曜

夕方帰路につく。熱海行きに乗車。伊豆半島を走る列車は都会の通勤電車を再利用しており、今一つ行楽地には相応しくない。折角伊豆に来たのに、会社や学校で苦労した記憶が走馬灯のように蘇って来て、却って気分が落ち込む諸氏もいるのではないかと心配になる。
熱海で東海道線に乗り換え。都内へ向かう列車は、行楽帰りの賑やかなお客を方方で降ろし、その反対に寡黙な勤め帰りの人人を拾い上げて行き、日常を取り戻しにかかる。以上を以て旅もお酒も全てお仕舞いであるとでも列車に云われているような感じである。
都内はいっそう暑く、しかも連日の暑さが土壌に蓄積されたのか、夜間早朝でも28度までしか下がらないという。こうなると電気冷房を多用せざるを得ない。申し訳ないが拙室の冷房機も今夏三度目の夜間運転をさせた。