8月20日・土曜

愈愈与党は代表選挙戦に突入する。焦点の一つは復興増税にあるが、選挙となると中中増税は打ち出しにくいようである。一方米国のある富豪は、祖国の財政破綻を眼前にし我ら富裕層に増税せよとの異例の声明を発表したと伝えられる。成らばそれに習い、我ら酒飲みも少しは税金を上げてもよいのではないかと声明を出そうと思う。酒場で飲んでいる面面は結局色色な所に迷惑をかけている訳だから、少しぐらい納税額を増やして財政好転に貢献したい。酒税と序でに煙草税を直ちに引き上げるべきである。
と少しはまともに考えたが、ただこうやってあれこれ議論をするのも馬鹿馬鹿しく思えた。思えば無茶苦茶な倒閣運動であったし、去年の今頃も代表選挙をやっていた。一昨年は総選挙があった。その前もその前の年も旧政権党で総裁選挙をやっていた。毎年毎年同じことをやっているから、毎年毎年振り出しに戻ったような感覚である。尤もただ振り出しに戻るなら良い方で、毎年毎年事態は悪化し、その分だけの期待と将来の選択肢が失われている。こうなると選挙がかえって政治を駄目にしているという見方も出来るだろう。
なお本日は高校野球の最終日だが、高校野球も節電の為午前中に試合を始めている。折角の決勝戦だが起きた頃には既に決着がついていた。テレビ視聴率は随分と低かったと思うが、なるべくテレビを見させないための措置なので理にかなった結果と言えるだろう。また第一原発には国内企業製の本格的な処理装置が入り、割と順調に汚染水の処理は進む。しかし飛び散った放射性物質の方は如何ともしがたい。政府は新たな役所を拵えて、一元的に指揮し管理し、除染をもっと効果的に進めるとの方針を明らかにしている。
 関東は終日曇りで涼しく、庭木の剪定をしたり、お使いに出たり、方方を片付けしたりして過ごす。ここのところの暑さであらゆる家内行政が滞っており、午睡の時間を削って対応に当たる。