9月8日・木曜

この二日間は集中捜索ということで、特に第一原発にあと1キロと云う所まで警察官の団体が入り遺体の捜索を行った。白い防護服に身を包み、海岸線を一つ一つ突いて回った。当該地域ではまだ200人以上が行方不明であると言う。間もなくあの日から半年である。また各地で除染が進むに連れて回収した土砂の置き場が問題となる。政府は土の処分場を福島県以外の所に造りたいらしいだが、名乗りを上げる所は無さそうで除染作業の見通しを暗くしつつある。
拙宅9月分の検針票が来、電気使用量は昨年比34%減で7000円余のこと。当初は4割減を狙ったが、8月は半ばが集中的に暑かったから、割と努力した方であろう。それにあまりに暑いと家人の方が先に音を上げた。高齢の家人が倒れてしまっては元も子もないので、結構電気冷房を使った。例年とはまるで立場が逆である。元来は私の方が暑がりで先に冷房を入れたものだが、私は先述の冷房遮断訓練により暑さにはすっかり強くなった。また同時に家人の方が暑さに弱くなったのかもしれない。熱中症に因る死者も圧倒的に高齢者が多かったそうである。 
それに今夏は過去100年間で4番目に暑かったとのことで、全国では熱中症で4万人余りも救急搬送されたという。体の弱った高齢者の搬送は致し方がないが、運動中の若者も熱中症で倒れてしまい多数運ばれたとのこと。頼みもしないのに態態此の夏の暑い最中に運動し、その結果税金を使った救急車で態態運ばれてしまっては世の中の役に立つ事は何もないと思った。第一、丸丸運動だとか、何何ゼーションや、彼是イズムと云うのにはきちんと目標があるからいいが、ただ運動をすると云うのであれば、運動運動の同語反復である。運動とは実に無駄な事の積み重ねであると思った。いっそ夏場の運動なぞは全部禁止にして、元気な若者には冷たい飲み物を沢山持たせた上で、年寄りの家庭訪問をさせれば合理的な話になると思った。
湿度も低くすっかり秋となった。午後出社。退社後はそのまま帰る。自転車急行を自らの運動力を用いて動かす。これには明確な目的地があるから、正当な運動力の行使である。