台風接近の折、一日雨となる。火曜不出社。
原子力の学会が取り行われ、津波研究の権威が講演を行ったと伝えられた。こういう学際的な発表自体珍しいと云い、原子力のお偉い先生方は神妙な面持ちで聞いていたと云うが、本心の所は分からない。まだまだやる気満満の先生方も多いに違いない。
炉心の冷却は比較的順調に進んでいるようだが、建屋上部からの放射性物質の流出は今も続いているし、建屋の下に地下水が流入しているらしく汚染水の量は増加気味だと言う。原形をとどめないほど壊れてしまった原子炉の処理は見当もつかない状況で、従って今の所は、事故の「収束」が目標である。収束とは取り散らかった状態が取り合えず収まる事を云うので、焼け落ちた核燃料の撤去も、建屋丸ごとの密閉も、廃炉作業の完了も、福島の広範囲の除染作業も、今世紀中に出来るのか否かという遠い工程である。
尚昨日は原子力反対の5万人規模の集会あった。会場に入りきれない程人が集まったそうである。