今年度も後半に入ったが、土曜なので実感はわかず。毎度の事、幾等かの制度変更等がなされたことと思う。
埼玉の朝霞か何処かに公務員の為の家を建てる計画があったそうで、国民に復興増税を求めていながら公務員の家を新築するとは何事かと世論が喧しい。その結果、首相が建設の凍結を示唆する事態となっている。何でもその官舎の新築費用は数十億円だそうで、一方復興費用は十数兆円である。数ケタ違うものを論争した所で中中吊り合いは取れまい。大体建物と言うものは古くなるのが当たり前だし、定期的に建て替えるのが世の常である。無論この時期に建て替えをする事が、相応しい事とは言えないだろうが。
一方の復興予算にはここぞとばかりに相当な無駄や省庁のごり押しが入っているという。其方は精査の暇なく、青天井の鰻上りである。お役人の立場から云えば、ここは鼈を捨てても月を取りに行くと言うのが、常人の沙汰であろう。土台比較考量の目盛りが間違っているのだから、徒労の論争である。
漸く涼しくなり、お酒を益益飲みたくなって来た。東北急行を大増発したいところだが、近隣の酒屋各店は復興ムードが薄れたのか、東北のお酒の品揃えは悪化の一途である。東北のお酒はすっかり減ってしまった、というより震災前の水準に戻ってしまった。
東北のお酒が少ないのは残念だが、こうして店に買い物に行っても無いものは何も無い。半年前のあのガラガラの商品棚は何だったのかと思い起こす。まるで夢の様だと。思えば画面や紙面の向こう側のあの異様な光景もまるで夢の様である。いっそ夢なら覚めて欲しいと願う。