10月18日・火曜

福島市内にある一般民家の除染作業が始まる。首相も視察したとのことだが、事故からは既に半年もたっており、もう少し早くできないものかと住民がこぼしていた。福島市全体の作業が終わるまで2年はかかるとのことである。なお福島市は何の避難指定も受けていないので、避難をしても基本的に自己負担であるというから、敵わない。
夕方代講の為に出社。退社後、衛星放送が映るラーメン店に駆け込む。というのも今日は職業野球中央リーグの方の決勝の日であって、何かと贔屓にしている球団の優勝の瞬間に滑り込みで間に合った。ちなみに好きなのは中日球団だが、名古屋と言う街には縁もゆかりもない。だからどうして応援するのか問われても説明の仕様がないから困るが、大体何かを好きになるというものに大した理由などある訳でもない。
中日の監督は現役時代も名選手だったが、監督としても名将の部類、而も類稀なという修辞を附け足しても良い部類に入ることは間違いない。ただ監督として喋らないという点が難点と言えば難点で、職業野球と言う物は一つの興行でもある訳だから、ある種の不興を買い、今年で勇退となった。
一般的には、職業上知りえた秘密や胸の内を披瀝する快楽と言うものと、また逆に秘密を披瀝しない快楽と言うものの両方が存在するが、やはり喋らない方が喋る方より精神的には堪えるだろう。今年で丸8年監督を務めたのだから、此処らで一区切りをつけた方が、御本人の為でもあるとも思う。
ラーメン店で胴上げその他の光景を見届けてからは、あちこちの馴染みの店に顔を出し、優勝のお礼を監督の代わりに言って回った。帰宅は深夜になった。