11月4日・金曜

宮古市の瓦礫が遥遥貨物列車で都内に運び込まれる。震災瓦礫を外部で処理するのは、実にこれが初めての事例だという。何処の自治体も放射能を恐れた住民の苦情が来て、受け入れに難色を示しているとの事である。
恐らく東京都が一番先に名乗りを入れたのは、あの知事の一声からだろうが、他の自治体の首長ももっと真摯に住民を説得し、受け入れを加速すべきであろう。そうでなければ、やはりあの知事が唯一正しい判断をしたという事になってしまう。それは政治過程におけるある種の独善を認めてしまう事であり、即ち住民自治の敗北である。
一日薄晴れで気温は21度に達する。昼間は薄着でもよく、小春より小夏日和と言ったところであった。午後出社。漸く秋になったと思ったら、もう年賀状の発売である。商店街では即売の屋台が出ていた。その内職場にも営業が来るだろう。あらゆる商戦が年年前倒しになる傾向があり、来春から使うランドセルなど夏から売り出している。其れだけ需要が少ないという事なのだろうが、大体年賀状にしてもランドセルにしても売れる総量と言うものは決まっているから、苦しい営業活動になる。
退社後は何処の飲み屋も満員で入るのに難渋した。どの勤め人も昨日休んだ分、飲む気が漲っているのだろう。週の半ばの祝祭日も需要拡大には効果ありと見た。