12月22日・木曜

一日曇り。昨日に増して寒い。日中でも7度前後と云った感じ。食品の残留放射能についての暫定基準は、許容量を概ね現行の十分の一とした本基準への改定作業が続く。施行は来年だが、此れには殊に干し椎茸業界から物言いがついた。理由は尤もなことで、椎茸は乾燥させると重量は十分の一になるのに、単位量当たりの許容量は同じだから、既に生椎茸と比べて十倍損している。その上規制が十倍強化されれば、他の食品に比べ百倍も規制が強化されることとなる。これは程度の差こそあれ、お茶や干し柿等も同様で、乾燥食品は尽く損な役回りで、全く気の毒な話しである。
午後出社。講習の準備と通常授業を同時並行さす。また休前日とあり会社関係の忘年会も多かったようであるが、多くの諸氏と普段同様立ち飲み屋で再会するあたり、どちらも一次会程度でお開きとなったようである。
日付が変わる頃に帰路に就く。帰宅後は猫の出迎えを受けた。犬と違って大口開けて寄って来る事は無いが、庭に並んで正座しているあたり、猫の兵隊の閲兵を受ける様でもある。人民猫軍の総大将として此処は何か恩賞を下賜せねばならないと思った。寒空に真っ裸では可哀そうだろうとシロを炬燵に入れてやった。頭だけ出して全身を炬燵布団に包んでやったが、ご厚意には感謝しますが其れには及びませんと、手を離した瞬間に出て行った。推定年齢は一歳半ぐらいだから、人間でいえば陸士や海兵に入る年頃である。血気盛んと見えてそれは無用の心配であった。