3月5日・月曜

お金が無いので飛行機で行く事にした。ひと月前に予約をすると随分と安くなるが、飛行機に乗らなければならないと思うだけで、ここ数日どうにも生きた心地がしない。何をしていても、目の前にちらちらと死の影がチラついている。飛行機は嫌いである。何故こんなに嫌いになったかと云えば、小学生の時分大きな事故が立て続けて起き、毎年毎年悲惨な事故の模様を見せつけられて仕舞ったからであると思う。
前回飛行機に乗ったのは三年前、琉球に行った時は致し方なく乗った。以後なるべく乗らないようにして来た。でも余りに乗らないと乗るのが益益怖くなり、いざ急ぎの用となった時に脚が竦んで恥ずかしい思いをするといけない。だから訓練の積りで今回は態態飛行機にした。でも矢張り考えれば考える程恐ろしい。而も恐ろしさは何時の間にか三年分も積み重なっている。
何だか今朝になると具合まで悪くなってきた。喉が痛くて熱まであるようである。私は飛ぶのも厭だが、泳ぐのも厭である。小学生の時分は水泳の授業が厭で厭で堪らず、余りに厭だと思うと、不思議と熱まで出て来て何度も欠席した。今回もその類だとは思う。
日中鋭く寒く夕方まで雨。午後出社。退社後は葛根湯と般若湯を交互に飲んだ。矢張り後者の方が効き目は絶大である。