個人消費特別会計

 良し悪しは別にして、国の予算に一般会計と特別会計があるように、個人の消費にも、一般支出と特別支出というある種の区分があるのだと思う。一般支出は節約していても、趣味や特別欲しいものにはドーンとお金を使う。消費の二極化は、別に不況である昨今に始まったことではなかろう。
 そして今日、みなさんの「特別会計」の枠に、個人商店を加えていただきたいと思う。別に毎日でなくていい。月に一回でも二回でも、身の回りにある零細な個人商店・飲食店を利用して欲しい。価格は多少高いかもしれないが、二倍も三倍も違うはずはない。
 それがみんなでできる景気対策である。「個人消費」の冷え込みが加速することが予想されるが、なにも「個人の消費」まで政府による対策を期待しなくても、できることは少しはある。 
大きな店で金を使おうと、小さな店で金を使おうと経済指標という点では同じ支出だが、個人の懐を直接温めるという点では、後者の方が優っている。
定額給付金を待つまでもなく、貧者の一灯が、地域経済をひいては地域社会を明るくするかもしれないのだ。