2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

てっとりばやく出世したい

ある分野でそれなりに成功した人物が、別の分野に転身しようとする。その場合、すでに十分なステータスがあるわけだから、たとえば国会の一年生議員というのは、あまりかっこがよくない存在と映るようである。 そこで、もっと権限があってエライ立場、たとえ…

絶望について

この時代に生きる私たちが日々回避できないものの一つが、絶望であるということは、おそらく疑問を挟む余地がないことのように思う。むろん、それは昨今の経済・社会情勢に対しての絶望を指しているのでは、ない。当然私自身の個人的な状況に対しても。 「僕…

終電の一時間前に…

都心のターミナル駅は、いつものように混んでいた。JR線の一つは人身事故によって遅れていた。駅員をわざわざ呼びとめた背広姿の酔客は、何か言葉を交わしたかと思うと、彼を口汚く罵って去っていった。 僕は、路上に横たわるホームレスの視線と、アルコー…

文句を言う相手すらなし…

この不況の深刻化で日本国内でも、外国人排斥などの動きが出るのではないかという不安の声があるが、杞憂に終わるであろう。とは言っても、別に日本人に寛容とか、人権意識が芽生えたというわけではない。 職を奪い合おうにも、そもそも当の日本に当の工場自…

モノづくり→カネづくり

かつて、モノづくりが国際競争の激化で凋落するのは仕方がないとしても、その分を海外投資や金融取引で儲ければ、なんとかなるはずだという主張があった。その極め付けが、金融工学だったわけである。だが金融工学は失敗した。モノづくりよりカネづくりの方…

10年後の君に残せるもの

この仕事をしていると、一体何を教えるべきなのか、時に迷いが生じます。むろん、塾の使命というか存在意義は、成績を上げることに尽きるわけなのですが、まあ苦労して指導し、勉強させ、多少学力がアップしたところで、この子たちの人生の一体何が開けるの…

巨大福祉国家の破たん

国家と言っても、某国の巨大自動車会社の話です。まあ、いろいろと破たんの原因はあると思います。小型車の生産に消極的だった。環境対策がおろそかだった。トップの異様な高報酬。生産が非効率だった…。 なかでも私が注目するのは、レガシーコストでしょう…

20年ぶりの数学・20年後の社会

ある事情で20年ぶりに高校数学を勉強しています。というのも、勤務先の某学習塾が、断続的な経営危機を迎え、その対策として(名ばかり正社員の)わたくしが、高校数学の担当を拝命したということであります。 とまあ事情はどうあれ、20年ぶりの高校数学は、…