6月22日・水曜

一日晴れ。夏至。気温はぐんぐん上がりとうとう真夏日となる。足柄茶からセシウム検出。全量廃棄となる。また放射能は未検出とのことで第一原発から北側の水域での鰹漁解禁。東北も真夏日で、避難所の体育館には冷房も冷蔵庫もなく、簾に扇風機さらに蚊帳を吊って暑さを凌ぐ。津波被災地では蚊や蠅も多く発生しており悪臭で窓も十分開けられないとのことである。
朝起きてみるとシロの様子がおかしい。抱きかかえると怒ったように腕をすり抜け、物置き奥の方に閉じこもってしまう。どこか具合が悪いのか、それが外科的なものか内科的なものか精神的なものか判別できず。以後捕まらないので獣医にも診せられず。そう云えば、昨夜帰るとシロはいなかった。きっと朝までほっつき歩いて何か事故にでも遭ったのだと思う。シロのことが心配で、暑さも一向に気にならず。
午後渋渋出社。行きの路には人間のお医者も動物のお医者も沢山立っているが、連れて行けないのであれば何の役にも立たない。忌忌しく思う。出社後も猫のことが気になり仕事が手につかず。中学校も高等学校も定期試験前で大勢生徒が押しかけてきたが、今日ばかりは教える方がまるで上の空である。煩い生徒には怒鳴り散らす。
暗くなった頃ようやく家人から連絡があり、獣医に診せたところ、二週間ほど前の腹の擦り傷が膿んで痛がっていたとのこと。傷を消毒し抗生剤を注射して帰宅した旨を聞かされる。今度は安心してやはり仕事が御留守になる。退社後酒も飲まず帰宅。シロは出て来たが、まだ痛そうなので何もしないで放っておく。