8月16日・火曜

帰ってみると庭の枝垂れ桃の木が半分枯れてしまっていた。春にきれいに花は咲かせたが、その後の発育が良くなかった。これも震災の影響かもしれない。木もストレスを感じるそうである。夕方から枯れた枝を払うも暑さと大量の蚊で作業は捗らず。直ちに撤収し麦酒ばかり飲む。
そう云えば麦酒製造各社は、震災の影響があっても増益に転じたと発表される。震災後の宣伝の自粛で広告経費が大幅に減り、被災した工場を修理した分を差し引いても利益が出たとのこと。そもそも麦酒の様に放って置いてもある程度は売れる生活必要品を大枚をはたいて広告宣伝すること自体が無駄なことであると思った。酒税の制約はあるが、まだまだ値下げをして欲しいものである。それに大手4社に独占されているあたり電力供給に似ている。ただ万が一に麦酒工場が爆発しても国が滅ぶようなことは無く、近所の意地汚い酒飲みがバケツを持って駆け付ける程度であろうが。
首相は原子力安全庁を環境省内に設置する事を閣議決定させ、自身の置き土産としたようである。ここのところは癇癪も起こさず、本日などは八重洲の本屋などを余裕顔で歩いたと伝えられた。
盆も終了である。仮設住宅はある程度建つには建ったが、不便なところの入居は進まず、避難所はまだ開いている。また災害直後に仮埋葬された2000に及ぶ死者を、火葬によって再供養することも万全とはいかなかった。どちらも入盆までの完了を企図されたものである。