除染によって掻き集められた土砂などを保管する放射性物質の中間貯蔵施設は、結局福島県のどこかに造らざるを得なくなった。3年後を目途に完成させる方針が明らかにされる。また最終処分場は福島県外に設けるとの方針だが、其れはそれで難しい事になる。
一日曇りで午後から小雨が降る。雨の降る前に久久に伯母の所に行く。始終電話が掛かってくるからそうとは思わなかったが、実に3ヶ月ぶりの訪問である。齢91ともなると頭の中は益益錯綜して甥の私を自分の弟と間違えしているようである。行き成り50近くも年上に見られた訳だが、年寄りの間違いを一一訂正しても仕方がないので其のままにしておく。弟とは即ち私の父だから、やはりどこか似ているのだろう。それに伯母の施設に家人全員で行くことは無いから、別別の身内がばらばらに来られると、伯母としては混乱に拍車を掛けてしまう様である。