お午前の出社。授業中、決壊したように喋りつづける生徒がいる一方、一言でも喋ったら損だと云うように黙り込む生徒もいる。黙りこくったまま辞められると困るので、30代半ばが10代前半におべっかを使わなくてはならない。先生と先生と崇めたてられているようでも、実態は一介のサアビス業であり、時には幇間の様な事もせねばならないので尚草臥れる。
政府はいよいよ再来年からの消費税の増強を試みる。増税か財政破綻かという困難な二者択一を突き付けて。事を税金に限れば、後の時代から考えてあの頃はまだ良かったと云えるのが、正しく今であると思う。幸運な時代の最後の最後を噛みしめながら、これから日日のお酒を飲むことにしたいと思う。
退社後は一杯400円のたんめんを平らげた後、普段の店に転進し一皿350円の馬刺しを立って食べた。馬の御命を其のまま頂戴したお蔭で全身が発熱し帰り道も寒くなかった。新手の暖房方法だと思った。