一日曇りで寒かった。元来私には朝食を食べる習慣が無い。無論敢然とお酒を飲むようになってからは程度の差こそあれ、毎朝軽い二日酔いの様な状態だから、物が口から出て行く様な事はあっても、喉を通らないのは当然である。然しお酒を飲む大部前から朝食は摂らない。尤も生まれた当初から食べなかった訳ではなく、小学生の時分までは家人が食べろ食べろと煩かったので仕方なく食べたが、食べたくない物を無理に食べても良い事は何もないので、中学校に上がった頃からは朝飯を返上して一日二食にした。別にそれで眩暈を催したり不便を感じたことは無い。人が一日三食になったのは割と最近の事なので、生き物としては一日二食がヒューマンネイチャーつまり本然の性に即していると云える。ずっと二食だったが、産業革命以降一日の活動時間が段段と延び、腹が空く時間が増えた。日本式は朝食と夕食が基本で昼食が後から来て、西洋では昼食と夕食が先行し後発は朝食であると何かで聞いた事がある。今一度三食を二食にしたら食費も少なくなって良い。其れに態態食べ物を食べては太った太ったと云って、無為に走り回る必要も無くなるだろう。世界の食糧問題も此れで解決である。