最近は親から頼まれて、大学生のレポートを代書している。レポートと言っても、800字程度で三題噺を書いたり、何でもいいから10分間のプレゼンを考えたりと、なんだか中学・高校生の作文や自由研究の代筆とでも言っていいような内容である。こういう課題を出す大学教員もなんだか気の毒だが、この程度の課題で四苦八苦してしまう大学生も気の毒である。
少子化にもかかわらず大学生の数はこの20年で1.5倍になったと言う。すでに下位の大学は全入・定員割れが進んでいる。そんな大学なぞ行かずに、高校を卒業したのなら社会に出た方がよさそうだが、そもそも高校を出ても仕事がないのだから仕方がない。それに年間100万もの学費を払い、こうして学習塾に代書も頼んでくれるわけだから、消費拡大・雇用創出に貢献していると言えよう。
でもやはり就職先はなさそうである。こうした大学生が就職内定率を押し下げているのは想像に難くない。日本の経済も企業もデフレで縮小し、現業部門でこれだけ雇用がないのだから、管理部門で新規採用があるはずもない。それに最近では、大手企業の大卒採用も何割かを外国人にすると聞く。有名大学卒も仕事がないという点では同じであるが…。