本日は防災の日である。1月17日や、3月11日は今後数十年は供養の日となるであろうから、やはり9月1日が防災の日であり続けるであろう。因みに9月の1日が防災の日になったのは1960年の閣議決定からだそうで、以後防災訓練が催されるようになったと百科事典には書いてあった。関東大震災は1923年だから、供養に一区切りをつけるにはやはり数十年の時間が必要なのだと思った。
台風接近のなか防災訓練が各地で行われた。特に都内の道路を10分間閉鎖して一般車を締め出すという訓練が行われた。思えばあの日、鉄道がすべて止まったお蔭で、帰宅困難者が続出した。取り敢えず動いているバスやタクシーを奪いあうようにして乗った者もいたようが、バスやタクシーの輸送量などは高が知れているし、道路には一般車が溢れてしまい殆ど前に進まなかったそうである。結局は電車が動き始めた夜更けまで待つか、只管歩くしかなかった。震災以後知人らと会うと、当日当夜の帰宅手段を尋ねるのが、一種時候の挨拶の様になったものである。都内の震度5強であの有り様なのだから、そこから先の事は推して知るべしである。
関東各地は大雨の様だが都区部は殆ど降らず自転車急行で出社。退社後はいつもの立ち飲み屋に寄り今季何度目かの秋刀魚の刺身を食べた。秋刀魚を刺身にして食うと云うのも割りと最近の風習である。それだけ流通が発達した為であろう。焼けば落ちたであろう脂をまるごと食べるのだから大概の秋刀魚刺しは旨い。食した秋刀魚は北海道産だというが、秋刀魚も南下して来ている。また目黒の秋刀魚祭りは今年も断じて開催するとのことである。面白い事に目黒駅は品川区上大崎にあり、駅を境に品川側の商店街と目黒側の商店街が主催となって、秋刀魚祭りは二度開催される。後援組織も異なり例年前者は宮古、後者は気仙沼の秋刀魚が供される。今年の開催はかなり違った趣となるであろう。