子どもの一年、大人の一年

 あれだけ悪態をついて坊やも、いつの間にか拙いながらも敬語を使って挨拶するようになる…。子どもの成長って早いなぁと実感する瞬間であります。俗にドッグイヤーなどと言いますが犬の一生に限らず、子どもの一年も大人の数倍に匹敵すると言っても過言ではありません。わずか半年で成長もするし、時に悪くなることもあるでしょうね…。
 教える身としては、やれ中間・期末テスト対策だ、面談だ入試だ…などと慌ただしい月日を積み重ねるだけで精一杯といったところですが、子どもの身としてはかけがえのない中学生なり高校生なりの一年間なのであります。
 教える身として、その大切な一年一年の大切な心に、なにか「引っかかるようなもの」を残せたのでありましょうか?? 日々授業をし、飲んで帰るだけのような身としては、いささか自戒の念に駆られる次第であります。
まあ、「なにか残してやろう」などというある種勝手な「思いあがり」を持てないほど、日々の業務に集中している…ということにしてください。大人の世界というものも、これはこれでたいへん慌ただしいものですから。