一日晴れ。観光業は関東周辺だけでも数十万人もキャンセルされてしまい、大変な状況だと言う。観光や飲食はつくづく平和産業だと思う。過剰な自粛をやめるようにと政府も呼び掛けてはいる。もっとも経済活動の縮小が避けられないのはサービス業に限らない。製造業なども節電の影響で生産の縮小に追い込まれている。ますます経済が縮小してしまっては困った事態だが、そもそも経済は常に拡大するという前提そのものがおかしいのかもしれない。
別に3割程度節電したところで、人々の営みは多少不便にはなっても生活の根幹にかかわるようなことではない。クルマや家電も多少買いそびれてもたいして困ることではない。カップ麺や缶詰が食べられなくても別に飢え死にするわけではないのと同様に…。となるとこの強制的な「節電」は、経済は常に拡大しなければならないという「近代」そのものを揺るがしているのではなかろか。