6月11日・土曜

今日であの日から3カ月となる。昨日づけの死者は15405人、行方不明者は8095人。身元不明の遺体は2000にのぼるという。今も全国から警察官が入り捜索は続く。避難所では未だ9万人余が暮らす。復興庁の創設と復興債の発行が決まり、国会では被災者のローンの軽減措置が検討される。特に二重ローンを抱える被災者個人の救済が急務となる。また東電株は当初の10分の一となり、マネーゲーム絡みの取引が売買の大半を占めるまでになってしまった。巨大企業の敗戦処理も大きな政治課題である。他の電力株も半分近く下落する。
今年は好物の筍が思ったより食べられなかったと家人が嘆く。恐らく九州から上がってきた筍前線が、南関東付近で途切れたためであろう。東北の筍は原発事故で入荷しなかったと思う。事故は旬の食べ物の動きも変えてしまった。汚染は海へも拡大したから、今後は漁港と漁船の復旧状況に因らずとも、秋刀魚や戻り鰹や秋鮭が影響を受けるだろう。
未明から早朝は一時激しい雨。昼過ぎにやむ。以後曇り。東北急行を運転しようと近所の安売り酒屋に行くと当該地域のお酒は全くなく、外房のお酒が復興コーナーに置いてあった。外房も津波被害に遭ったから購入することとした。