一転して午前中は雨。気温低め。安物のプラスティックバケツなどを外に放置しておくと1年たたずに、色褪せてボロボロになる。少し押しただけでバリバリと壊れてしまう。太陽光の分解力は相当なものだと思う。歴史ある建造物も何のメンテナンスをしなければあっという間に壊れてしまう。諸行無常は何も日本文化の特権ではない。万里の長城もエジプトのピラミッドもせいぜい数千年の寿命である。北欧の映画「10万年後の安全」が好評だと言う。今のところ運賃不足が祟り未見だが、核廃棄物が安全になるのに10万年はかかることを取り上げた映画である。やはり核物質というものは、人間が作り出したものの中で、異質さが突出している。
国際原子力機関にあれこれ言われたららしく、政府は原子力安全保安院を独立させることとなる。所管官庁と監督機関の分離などは、とうの昔から指摘されていたことだから何を今更という感があるが、大事故と外圧がなければ結局実現できないのである。政府の機構を組み替えるのは政治の仕事だが、政権交代で期待した政治主導の夢も破れ、自国民としては誠に情けない限りである。
昼過ぎから晴れる。午後出社。退社は遅く10時過ぎとなる。水曜会というほどではないものの大抵の飲み仲間の居場所はわかっているが、彼らはすでに8時前後から飲んでおり、今さら泥酔者の集団に交じるのも不快なので直接の帰宅となる。スーパーで半額の刺身を買って二本松のお酒を飲む。