2010-01-01から1年間の記事一覧
人生はいくつになってからでもある程度やり直せると言われますが、成長期における時間は、その後の人生におけるそれの数倍の重みがあります。特に10代の半ばからの数年間は、己の人格や社会と向き合う姿勢の根幹を形作る大切な数年間であると言えるでしょう…
もはや成長しつくした感があるこの国で、経済成長への期待がかつてないほど高まっている。当然国内市場は頭打ちなので、海外へ販路拡大を目指すことになる。しかも欧米市場は日本同様飽和状態なので、アジアのボリュームゾーンに活路を見出すという。 某衣料…
東北新幹線の新名称は「はやぶさ」ですか。「はやぶさ」というとかつてのブルートレインの印象が強いですが、さらにさかのぼると日本陸軍の戦闘機に行き当たります。ちなみにハヤブサという鳥は、絶滅危惧種の一つですが、生態系でいうと上位に属し、他の鳥…
外交交渉は大変だと思う。堅い信念と粘り強い交渉が必要だと思う。理想は高くてよい。戦後続いた日米安保体制を変革することを挙げてもよいし、「駐留なき安保」でもいい。日米安保は戦後の常識ではあったが、未来永劫の常識ではない。常識を変えるのも政治…
この国の問題と危機は多岐にわたっておりその解決のために、国民は政権交代を選択したはずであった。そして現に民主党政権は、行政の無駄の削減、国の財政支出の方向転換、過去の問題の洗い出し等々、ある程度いい仕事をしつつある。 それだけに普天間移設問…
ネット上のホームページにしろブログにしろ速報性と現在性に優れているメディアだと言われています。最近ではわずか140字のツイッターも出現し、その傾向はますます強まってきたように思えます。それらは常時更新されるため「過去」はなく、いわば「現在…
いやー懐かしかったですね。先日地上波で昔のドリフターズのコントを放映していました。私も「全員集合」世代なので楽しく拝見しました。軍隊のコントなど〈昭和〉を感じましたけど、もうひとつ昭和を感じたのは、いかりや長さんの母親の姿です。あの頃の母…
懐かしい貼り紙を見た。スト予告の貼り紙である。その小さな紙は近所を走る路線バスの乗車口に、あの独特な赤い文字で一枚だけ斜めに貼ってあった。大半の乗客はそれに気付きもしないだろう。のちの経過によればストが決行されたとの情報はなかった。 ストと…
職場の隣にある商店はだいぶ前に空き店舗になり、先日とうとう更地にされてしまった。元々空き店舗の多い商店街だったが、シャッター通りから空き地へといわば特段の進化(というよりも退化?)を遂げたというわけである。 私の住まいに近い商店街も、いつの間…
飲んだのち帰る。時によろめき、地面に顔を打つ。20代にはこういうことはなかった。ここ数年激増した酒量に反比例する形で運動能力が減退しているのだろうか。 倒れてはいけないと反射的に手も足も出ているのだろうが、手も足もいつも追いつかない。意識と…
地方を旅するとき、夕食を居酒屋やすし店でとることが結構ある。するとどこから来たのかと店主や常連客に尋ねられる。「東京です」と答えるしかないのだが、そうすると大抵ある種の勘違いが発生する。つまり私は国をリードするような成長産業に従事していて…
その老人は入ってくるなり不機嫌であった。酔ってはいるのだろうが泥酔というほどではない。よくみると毛が一本もない蛸老人である。4人用のテーブルにつくなりメニューを見ると、ビーフシチューセットを注文した。するとセットメニューゆえ運ばれてきたス…
プロ野球選手に例えると1年に一回だけ打席が回ってきて、そこでホームランを打たなければならない…そんな緊張感とプレッシャーでしょうか? スポーツ嫌いな私でも、様々なアマチュア選手たちのオリンピックにかける意気込みを思うと、応援したくなります。 …
経済指標などでは、前年同月と比べて売り上げが増えたとか減ったとかで騒ぐわけですが、1年前と比較する程度では、経済や社会全体の変化を把握することは難しいでしょう。 というわけで、一気に20年前と比較してみたらどうでしょう。この20年間の変化がどの…
私が勤務する学習塾は、授業時間以外も生徒が自習できるように教室を一部間仕切りして、自習部屋のようなものを設けている。でもなかなかどうして、この部屋を使う生徒はあまりいない。大人の感覚でいうと、静かな部屋を用意して集中力を高めれば、学習効果…
あなたは、旧政権党下で常に権力の中心にいた。そして、その権力を継承しうる立場にいながら、あえてそれをしなかった。日本に政権交代可能な二大政党制を築こうと、そこを飛び出した。以来10数年、その実現に奔走した。 そのためには、当初「グランドキャ…
「しかし、革命は起きませんでした。翌年の夏、長い方針上の混迷に終止符が打たれ、軍事組織は解体され、ぼくは学校へ戻りました。」「党から離れたあと、ぼくは、できるだけひっそりと暮らそうと思いました。」「間違っても出世などは望むまい。それは裏切…
工場見学が人気だという。社会科見学風に内部を見るものやら、外から工業地帯のプラント群を眺めるナイトクルーズというものまであるらしい。そんなに工場が珍しいものかね…。 思い起こせば、私の住んでいる都内S区は住宅エリアだけど、私が子どものころに…
「日本沈没」(小松左京)は、二度映画化されましたが、なんといっても印象深いのは、藤岡弘らが出演する最初の方の作品(1973年公開)です。この作品で首相(丹波哲郎)より存在感があるのは、政官財とにらみがきくフィクサー・渡老人(島田正吾)でしょうか。彼の…
正月の街を歩いた。私の住む都内の住宅地区では、以前はコンビニぐらいしか開いてなかったが、今ではスーパーもドラッグストアも量販店も開いている。私が学生だった時分(といっても10年ほど前である)はコンビニでアルバイトしている友人も何人かいて、元日…
〈米軍基地が普天間にあろうと、辺野古に移転しようと、どうなろうとしても、所詮沖縄の問題であるし、(本土の)我々には関係のないことである〉という理不尽な問いかけに、私たちはどのように答えるべきであろうか??? まず、沖縄の痛みは、某政権与党の痛み…